幻辞.com

猟夫

りょうおっと
名詞
1
標準
文例 · 用例
それは彼女に兎の目が宿っていた数日の間、彼女は猟夫を見ると必ず逃げ出したと云う現象である。
太宰治 女人訓戒 青空文庫
彼女が猟夫を見ると必ず逃げ出した、という事実に就いて私は、いま考えてみたい。
太宰治 女人訓戒 青空文庫
家兎は、猟夫を恐怖する筈はない。
太宰治 女人訓戒 青空文庫
猟夫を、見たことさえないだろう。
太宰治 女人訓戒 青空文庫
山中に住む野兎ならば、あるいは猟夫の油断ならざる所以のものを知っていて、之を敬遠するのも亦当然と考えられるのであるが、まさか博士は、わざわざ山中深くわけいり、野生の兎を汗だくで捕獲し、以て実験に供したわけでは無いと思う。
太宰治 女人訓戒 青空文庫
未だかつて猟夫を見たことも無い、その兎の目が、なぜ急に、猟夫を識別し、之を恐怖するようになったか。
太宰治 女人訓戒 青空文庫
猟夫を恐怖したのは、兎の目では無くして、その兎の目を保有していた彼女である。
太宰治 女人訓戒 青空文庫
けれども、兎の目を保有していた彼女は、猟夫の職業の性質を知っていた。
太宰治 女人訓戒 青空文庫