居留民
きょりゅうみん
名詞
標準
resident
文例 · 用例
」 局へ内地の新聞を読みに来ている、二三人の居留民が、好奇心に眼を光らせて受付の方へやって来た。
— 黒島傳治 『穴』 青空文庫
彼等はそのことのために、居留民団で会議を開いた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
家も、安楽椅子も、飾つきの卓も、蓄音機も、骨董や、金庫も、すべて、ナラズ者の南兵の掠奪に蹂躪されてしまうだろうと居留民たちは考えさせられた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
一人だけ離れ島に取り残されたように心細くなっていた居留民は、なつかしさをかくすことが出来なかった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
お、お、お……」 この感情は、露わに表現しないにしろ、迎えに出揃った居留民達のどの胸にも、浸潤しているところのものだった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
多くの居留民達は、自分達の家とは反対の方向へ列をなして去って行く軍隊を、なつかしげに、いつまでも立って見送っていた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
だが、おとなの居留民達は、出兵請求の決議にかけずりまわり、一ツ一ツ印を集め、懇願書を出して、折角やってきて貰ったなつかしい兵士が、自分達のちっぽけな家とはかけ離れた、工場や銀行の守備に赴くのを、はたして、ペテンにひっかゝったように、憤ろしく、意外に感じなかっただろうか?
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
彼は、居留民保護の名で、盲腸炎の小母を見舞に帰るひまもなくせき立てられて、あわたゞしく、こゝまでやって来た。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫