宿方
しゅくがた
名詞
標準
文例 · 用例
なんとかして村民の立ち行くように、宿方の役人たちにもよく考えて見てもらわないことには、助郷総代としても一同の不平をなだめる言葉がない。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
付添役二人、宿方|惣代二人同道の上ともある。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
この事が宿方へも注進のあった時は、二人の宿役人が目証の弥平を連れて見届けに出かけたが、不幸な利三郎はもはや起てない人であろうという。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
たださえ宿方では大根蒔きがおそくなると言って一同目を回しているところへ、十頭ばかりの将軍の御召馬が役人の付き添いで馬籠に着いた。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
半蔵は栄吉と相談し、年寄役とも相談の上で、おりから江戸屋敷へ帰東の途にある仙台の家老(片倉小十郎)が荷物なぞは一時留め置くことに願い、三棹の長持と五|駄の馬荷とを宿方に預かった。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
嫡子を連れた仙台の家老はその日まで旅をためらっていて、宿方で荷物を預かった礼を述べ、京都の方の大長噺を半蔵や伊之助のところへ置いて行った。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
そこへ美濃の落合宿あたりから、助郷人馬をもちまして、一時に多数の継立てがございますと、そうは宿方でも応じきれません。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
まず多数にお入り込みの場合を申しますと、宿方にあり合わせた人馬を出払いまして、その余は人馬の立ち帰るまで御猶予を願います。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫