懸行
懸行
名詞
標準
文例 · 用例
かの女を得なければ寧そ南洋の植民地に漂泊しようというほどの熱烈な心を抱いて、華表、長い石階、社殿、俳句の懸行燈、この常夜燈の三字にはよく見入って物を思ったものだ。
— 田山花袋 『蒲団』 青空文庫
されば同年七月の盆踊には、早くも掛提灯、懸行燈等の華美に京都祗園会の庭景をしのばしめ、一踊りに金二両、又は一町で銀五十枚、三十枚、十五枚を与えて、是を見物するに至れり。
— 国枝史郎 『天主閣の音』 青空文庫
伊勢源の質屋の角を曲って杵屋助三郎と懸行燈に水茎の跡細々と油の燃え尽した師匠家の前まで来ると、ただごとならぬ人だかりが岡っ引勘次の眼を惹いた。
— のの字の刀痕 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫