船蔵
ふなぐら異読 せんこ
名詞多音語
標準
boathouse
文例 · 用例
今夜の霜を予想するように、御船蔵の上を雁の群れが啼いて通った。
— 石燈籠 『半七捕物帳』 青空文庫
綿入れの節句もあしたに迫って、その夜寒をよび出すような雁の声が御船蔵の屋根のあたりで遠くきこえた。
— 岡本綺堂 『両国の秋』 青空文庫
清元の唄にある――首尾の松が枝竹町のって――百本|杭の向う河岸の、お船蔵の首尾の松さ、あすこにわれわれのもらう、幕府の米がうんとうなっていても、そりゃもう我々のものじゃないって訳でね。
— 長谷川時雨 『朝散太夫の末裔』 青空文庫
これはちょっと淋しい人通りのまばらな、深川の御船蔵前とか、浅草の本願寺の地内とかいう所へ、小さい菰座を拡げて、珊瑚珠、銀簪、銀煙管なんかを、一つ二つずつ置いて、羊羹色した紋付を羽織って、ちょっと容体ぶったのがチョコンと坐っている。
— 淡島寒月 『江戸か東京か』 青空文庫
中巻第一図と第二図とは本所御船蔵を望む両国広小路の雑沓なり。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
右へ行けば九十六間の両国橋、左へ行つて、船蔵前の川にかけられた百八間の新大橋」詩人は、ぢつとそれを聴いてゐるが、ふと妻の方に近づき、やゝ小声で、詩人 今日旅で作つた詩を一つ読んで下さい。
— 岸田國士 『世帯休業』 青空文庫
夫 (読みながら)「そこは、星はあれど地上はくらい河岸通り、船蔵前から水戸家石置場と、二人が一つに相寄つた黒い影は、まさに男と女」……片道いくらかゝるかな。
— 岸田國士 『世帯休業』 青空文庫
百万遍 深川|千歳町の水戸さまの石置場から始まって新大橋のたもとまで、三丁の川岸っぷちにそって大小十四棟の御船蔵が建ちならんでいる。
— 遠島船 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、使われなくなった古い船蔵を改装して、お洒落なカフェを開いた。
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川沿いに並ぶ船蔵の風景は、この町の歴史を感じさせる。
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漁師は、仕事で使う網や道具を船蔵にきちんとしまっておいた。
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標準
ship's hold
作例 · 標準
巨大な貨物船の船蔵には、世界中に輸出される自動車がぎっしりと積まれていた。
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税関職員は、密輸品が隠されていないか、船の船蔵をくまなく検査した。
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荒天で船が大きく揺れ、船蔵の中で荷崩れが発生してしまった。
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