娘分
むすめぶん
名詞
標準
treating someone as one's own daughter
文例 · 用例
歌女寿は自分の姪を幼いときから娘分に貰って、これに芸をみっちり仕込んで、歌女代と名乗らせて自分のあとを嗣がせるつもりであったが、その歌女代は去年の秋に十八歳で死んだ。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
姪を娘分に貰ったのも、ゆくゆく自分の食い物にしようというしたごころから出たのである。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
」「むづかしいつて、お糸さんは『桔梗』の娘分だらう。
— 平出修 『二黒の巳』 青空文庫
……丸髷は某楼のその娘分。
— 泉鏡花 『売色鴨南蛮』 青空文庫
その妾であるか、娘分であるかはどうでもいい。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
何時からとも無く、自然の成りゆきで駅の長は女となり、其長の下には美女が其家の娘分のようになっていて、泊る貴人等の世話をやくような習慣になったものである。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
」 時に敷居の外の、その長六畳の、成りたけ暗そうな壁の処へ、紅入友染の薄いお太鼓を押着けて、小さくなったが、顔の明い、眉の判然した、ふっくり結綿に緋の角絞りで、柄も中形も大きいが、お三輪といって今年が七、年よりはまだ仇気ない、このお才の娘分。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
」 と息とゝもに娘分は胸を引いた、で、何だか考へるやうな顏をしたが、「山鳥がお友だち、洒落てるわねえ。
— 泉鏡花 『遺稿』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は若くして亡くなった親友の子供を娘分として引き取り、実の子と同じように深い愛情を注いで育てた。
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高名な師匠は内弟子の彼女を娘分として片時も離さず可愛がり、芸の極意を惜しみなく伝授した。
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近所の一人暮らしのお婆さんに、私は本当の娘分のように慕われており、毎日のようにお茶に誘われる。
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標準
woman who manages geisha (Edo period)
作例 · 標準
江戸時代の遊郭において、新米の芸者の作法や芸事を厳しく指導する娘分の役割は非常に重要だった。
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彼女は経験豊富な娘分として、置屋に住み込みで働く若い娘たちの生活全般の面倒をよく見ていた。
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古い歴史資料を紐解くと、娘分と呼ばれる女性たちは、置屋全体の運営や交渉事にも深く関わっていたようだ。
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