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空き箱

あきばこ
名詞
1
標準
文例 · 用例
しかし現場にてきのう拾いたる巻煙草の空き箱に木屑の匂いが残っていたのと、それを振ったときに細かい木屑が少しばかりこぼれ出したとの、この二つにて兇行者が挽地物細工に関係あるものと鑑定したらしいとのこと也。
岡本綺堂 慈悲心鳥 青空文庫
ドン助の行方 空き箱の奥のグニャリとするものにつきあたって、敬二少年は心臓がつぶれるほどおどろいた。
海野十三 ○○獣 青空文庫
「なんだ、こんなところに寝ているんだもの、どこを探したって分る筈がない」空き箱の中に窮屈そうに、身体を、縮めて寝こんでいるのは、行方不明になったドン助だった。
海野十三 ○○獣 青空文庫
そして残った空き箱の一つ一つを手あたり次第にひっくりかえしてみたが、たずねるドン助の姿はどこにも見あたらなかった。
海野十三 ○○獣 青空文庫
嵩は半紙の一しめくらいある、が、目かたは莫迦に軽い、何かと思ってあけて見ると、「朝日」の二十入りの空き箱に水を打ったらしい青草がつまり、それへ首筋の赤い蛍が何匹もすがっていたと言うことです。
芥川龍之介 温泉だより 青空文庫
もっともそのまた「朝日」の空き箱には空気を通わせるつもりだったと見え、べた一面に錐の穴をあけてあったと云うのですから、やはり半之丞らしいのには違いないのですが。
芥川龍之介 温泉だより 青空文庫
」     九 車力 僕は十一か十二の時、空き箱を積んだ荷車が一台、坂を登らうとしてゐるを見、後ろから押してやらうとした。
芥川龍之介 貝殼 青空文庫
とう/\なんの用事もないに、人の内へ案内せられることになつた」と、学士は腹の中で思つて、そこらに置いてある空き箱やなんぞにぶつ附かりながら、這入つて行く。
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 青空文庫