海軍省
かいぐんしょう
名詞
標準
Department of the Navy
文例 · 用例
裁判所だか海軍省だかの煉瓦を背景にした、まだ短夜の眠りのさめ切らぬような柳の梢に強い画趣の誘惑を感じたので、よほど思い切って画架を立てようかと思っていると、もうそこらを歩いている人が意地悪く此方へ足を向け始めるような気がする。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
○南小田原町の南、海軍省用地の北、安芸橋の架れる一水は三の橋の下流にして、三の橋上流より南の方海軍省用地に沿ひて尾張橋下を過ぎ、浜離宮脇より澪に入るの水と通ず。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
○浜離宮の北、離宮と海軍省用地との間の一水は前に説きたる如し。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
昨夜新嘉坡發、一|片の長文電報は、日本の海軍省に到達した筈であるが、二|隻は去る金曜日をもつて、印度大陸の尖端コモリンの岬を廻り錫崙島の沖をぎ、今は支那海の波濤を蹴つて進航して居るから、よし此後浪高くとも、風荒くとも、二|船が諸君の面前に現はれるのは最早や遠い事ではあるまいと思ふ。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
そして最初裁判所だと思って飛び込んだのが海軍省でしてね。
— 岡本かの子 『豆腐買い』 青空文庫
二階の狭い書斎で海軍省方面の翻訳をしてゐる夫の所へ行くには、きつい梯子段を上がらねばならんし、夫を傍へ来て貰はうとすれば手を鳴らして女中を呼ばねばならなかつた。
— 田中貢太郎 『あかんぼの首』 青空文庫
運送船グロリア・スコット号は航海中、失われたと海軍省より発表され、その本当の運命については、何事も世の中には知れなかった。
— コナンドイル 『グロリア・スコット号』 青空文庫
護送船グローリア・スコット号は海上で遭難したと海軍省より発表され、その本当の運命については一言も漏れなかった。
— THE "GLORIA SCOTT" 『グローリア・スコット号』 青空文庫