船床
ふなどこ
名詞
標準
a boat's floorboards
文例 · 用例
東京の方にあるクック会社の支店からは、岸本が約束して置いて来た仏蘭西船の切符に添えて、船床の番号までも通知して来た。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
セエゴンから東の港は乗客も少いという仏蘭西船の中で、六つ船床のある部屋を岸本一人に宛行われたほどのひっそりとした時を幸いにして、彼は国の方に残して行く義雄兄宛の手紙を書こうとした。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
往きと還りの船床の番号だの、貼札だの、海外の諸国を廻ったそれらの印の附いた鞄の中からは、岸本が巴里の下宿の方でさんざん着た和服の類が出て来た。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
ガルールは、それから夢中になって船床を探し廻った。
— モーリス・ルヴェル Maurice Level 『ラ・ベル・フィユ号の奇妙な航海』 青空文庫
船床のかしいでいるままに、数条の黒い血の条が、生ける長虫かのごとく一散にほとばしってきた。
— 船路の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
「シッ……」と左右へ辷ると二人とも、あり合う苫を頭からかぶって、船床の上へ寝てしまった。
— 船路の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
弦之丞とお綱は、船床へかがみついたまま、そこへ眼を向けたが、誰の影とも判らない。
— 船路の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
作例 · 標準
古い木造ボートの船床には、前日の雨水が少し溜まっていた。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
彼は船床に寝転がり、波に揺られながらただぼんやりと夜空の星を眺めていた。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
船床の下からギシギシと軋む音が聞こえ、船頭は修理の必要性を感じた。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview