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黒鉄

こくてつ
名詞
1
標準
文例 · 用例
二勺より路は黒鉄を鍛へたる如く、天の一方より急斜して、爛沙、焦石、截々、風の噪ぐ音して人と伴ひ落下す、偶ま雲を破りて額上|微かに見るところの宝永山の赭土より、冷乳の缸を傾けたる如く、大霧を揺るよと見る間に、急瀬上下に乱流する如くなりて、中霄に溢れ、片々|団々、がり、故郷を望んで帰り去なむを私語く。
――明治三十六年八月七日御殿場口にて観察―― 霧の不二、月の不二 青空文庫
無論|腕木の支柱があり、黒鉄の上下|槓が横斜めに構えてはいた。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
真鉄の盾、黒鉄の甲が野を蔽う秋の陽炎のごとく見えて敵遠くより寄すると知れば塔上の鐘を鳴らす。
夏目漱石 倫敦塔 青空文庫
黒鉄の黒きを磨いて本来の白きに帰すマーリンの術になるとか。
夏目漱石 薤露行 青空文庫
それに「此垣一重が黒鉄の」と認めた後に括弧をして、(此餓鬼額が黒欠の)とつけ加えてあったので、宗助と御米はまた春らしい笑を洩らした。
夏目漱石 青空文庫
高い岩壁に沿うて十丈又は十五丈もある黒鉄色の岩礁が二三本鎗の穂尖の様に鋭く並んで聳え立って居る。
若山牧水 みなかみ紀行 青空文庫
宮の柱激しく揺れ、その間からヴィンダーブラ、ミーダの使者一、二、翼を持ち、黒鉄の鱗片で鎧った姿を現す。
宮本百合子 対話 青空文庫
二 黒鉄の裏門を押して入ると、マロニエの並木のある築山の裏にでた。
久生十蘭 西林図 青空文庫
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『黒鉄〈KUROGANE〉』(くろがね)は、冬目景による日本の漫画作品。『モーニングオープン増刊』(講談社)1996年2月5日号から1997年3月4日号まで連載し、その後掲載誌を『モーニング』(講談社)に移して1997年27号から2003年36・37合併号まで連載された。

出典: 黒鉄 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0