得度式
とくどしき
名詞
標準
文例 · 用例
この歌のめざす情景はそれだけのものだが、それに具体性を与へて印象を深めるために高野山の得度式を持ち出したわけであらう。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
三、血液と制度との混線 東本願寺では去る十四日、第二十五世法嗣光養麿君の得度式を行った、がそれは極めて画期的な意味のある得度式であったらしい。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
句仏側に云わせると、たとい僧籍はなくても光養麿の本当の祖父で且つ前法主である身である以上、得度式に出席するということは当然のことであり、それに、得度式に必要な立会人である証誠は前法主でなければならないように宗規によって決っているのだから、自分は列席する義務さえあるのだ、というのである。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
仲裁者は、句仏氏に得度式の出席を見合わせて貰い、その代りに句仏氏の僧籍を復活し、そして僧籍復活の責任は現内局が取って、内局が引責辞職するようにしたらばどうか、と持ちかけたが、句仏氏は頑として承知しなかったということだ。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
さて愈々得度式の当日になると、果して句仏氏は前法主の法衣を身に纒うて、推参したという事件である。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
それで句仏氏は孫の得度式に、その血統の正義から云って、正に「前法主」として、出席を要求したり何かして、法燈に嵐を吹きつけることにもなるのである。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
第八八、得度式 ヤソ教にて僧侶となるの儀式すなわちわがいわゆる得度式は、国教宗と非国教宗と異なり、国教宗にては試補となるにも訓導となるにも教正となるにも、その式を行うの権は教正にあり。
— 井上円了 『欧米各国 政教日記』 青空文庫
大仏ができたといっては宮中で千人の僧尼の得度式をやる。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫