根付
ねつけ
名詞
標準
netsuke
文例 · 用例
背戸から廻って来たらしい、草鞋を穿いたなりで、胴乱の根付を紐長にぶらりと提げ、銜煙管をしながら並んで立停った。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
この大乗仏教のみ日本に根付いたという理由は、大乗仏教の現実理想化の思想、無私と慈悲を説く思想、個人主義を排斥して社会生活、国家生活に重きを置く思想、光明的進取的の思想等、ことごとく日本の民族精神に共鳴せられるところのものであるからであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
それで、この種の仏教が日本に根付き、民族の文化を啓発すると同時に、仏教そのものもまた、民族より保護発達を遂げしめられました。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
私の心は次第々々に其中に引き込まれて、遂に「珊瑚樹の根付」迄行って全くあなたの為に擒にされて仕舞ったのです。
— 夏目漱石 『木下杢太郎著『唐草表紙』序』 青空文庫
目の前のすぐ椽先に大きな花壇がしつらはれ、教へ子や出入りの花屋が、根付きのものを持つて来たり、温室仕立ての鉢の咲き越したのを埋めて行つたりして、それが季節を違へたり、または季節を守つて四季ともに、撩雑に咲く。
— 岡本かの子 『花は勁し』 青空文庫
それでも当時は随分行われたことであるから、これに対する用心も随って存したことで、治世になっても身分のある武士が印籠の根付にウニコールを用いたり、緒締に珊瑚珠を用いた如きも、珊瑚は毒に触るれば割れて警告を与え、ウニコールは解毒の神効が有るとされた信仰に本づく名残りであった。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
背戸から廻つて来たらしい、草鞋を穿いたなりで、胴乱の根付を紐長にぶらりと提げ、啣煙管をしながら並んで立停つた。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
」「うむ、あの女が身につけていたのは、黒板色で鍔広の麦わら帽子、赤煉瓦色の羽根付き。
— A CASE OF IDENTITY 『同一事件』 青空文庫
作例 · 標準
祖父が大切にしていた象牙の根付は、見事な彫刻だった。
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彼は着物の帯に小さな木彫りの根付をぶら下げていた。
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海外の美術館で日本の根付の特別展が開催されていた。
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ウィキペディア
根付(ねつけ、ねづけ)とは、日本の江戸時代に使われた留め具。印籠、巾着や小型の革製鞄 、矢立などを紐で帯から吊るし持ち歩く時に用いた。江戸時代から近代にかけての古根付と、昭和・平成以降の現代根付に大別される。
出典: 根付 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0