刺し通す
さしとおす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to stab
文例 · 用例
昼の三味線、赤い鶏頭、それが真赤に陰気にこんがらがると、今度はまたお隣のお岩稲荷から恐ろしいお百度参りの祈願と呪咀との咽び泣きが絶間もなく俺の後脳に鋭い映画の閃光を刺し通す。
— 北原白秋 『桐の花』 青空文庫
『易(山地剥)』に「貫魚」の語あり、『三国史』に「魚貫」の語があり、また貫の同音同義の字に串字があるのを見ると、貫は一ツの物を刺し通すのも貫であるが、銭貫のように一ツの物で多くの物を刺し通すような場合を貫という方が多いように思える。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
見てゐれば可憐ですけれど、泳ぎの時に若し誤つて此奴を踏まうなら、彼は忽ちその黒紫の毬を足裏の肉深く刺し通すのです。
— 海邊八月 『樹木とその葉』 青空文庫
藤十郎 (恋をする男とは、どうしても受取れぬほどの澄んだ冷たい目付きで、顔さえもたげぬ女を、刺し通すほどに鋭く見詰めながら、声だけには、激しい熱情に震えているような響きを持たせて)そなたを見初めた当座は、折があらばいい寄ろうと、始終念じてはいたものの、若衆方の身は、親方の掟が厳しゅうてなあ。
— 菊池寛 『藤十郎の恋』 青空文庫
ねえ法水さん、いつかは貴方が、その逆説的効果に、お気づきなさらずにはいまいと考えておりましたわ」 その間、法水の眼が一秒ごとに光を増して、相手の意識を刺し通すような気がした。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
美しいひとは更にまた、わたしの胸を刺し通す鋭い白刃のような絶望の顔や、歎願するような顔を見せるのです。
— クラリモンド 『世界怪談名作集』 青空文庫
また第三の刀は篤龍の屋根からまっすぐにと、一つは棒鼻の下から駕籠を縦に串ざしに、刺し通す。
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫
御代参 が、大次郎は、どんなことがあっても女髪兼安だけは駕籠へ刺し通すことはしなかった。
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫
作例 · 標準
探偵は犯人の心を刺し通すような鋭い眼差しを向けた。
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槍が敵兵の胸を刺し通し、地面に倒れた。
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真実を刺し通すためには、どんな困難にも立ち向かう。
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