未決囚
みけつしゅう
名詞
標準
unconvicted prisoner
文例 · 用例
九 逃げろ、逃げろという声は、拘置所を脱走して来た未決囚の一団が、良心の囁きに傾きがちな不安な耳へ、ぶっつける群衆心理の叫び声であったが、北山の耳は、「お前も逃げろ!
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
足かけ四月ほども未決囚として繋がれていた二人の嫌疑者は、その年の暮れにいずれも証拠不十分で放免された。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
六ヶ月の刑期は病監にゐる間にすでに終つてゐたので、その時の古賀はあらためて未決囚となつてゐた。
— 島木健作 『盲目』 青空文庫
一未決囚徒たる私、即ち島浦英三は、其の旧友にして嘗ては兄弟より親しかりし土田検事殿に、此の手紙を送ります。
— 浜尾四郎 『悪魔の弟子』 青空文庫
追いだせ、叩きだせ」 例の三角帽のもったいぶった男が、やっとのことで一同を鎮めると、十倍もいかめしい顔つきをして、またこの素性の知れぬ未決囚にむかい、なんのためにここへきたのか、だれを探しているのか、と詰問した。
— ディードリッヒ・ニッカボッカーの遺稿 『リップ・ヴァン・ウィンクル』 青空文庫
政治的警察囚、未決囚、既決囚の各部の組織、全国的組織、他の囚人を含む任意のグループ的組織に、われ/\は常にヘゲモニーをとって、われ/\の利益を大胆に主張し、部署の責任者を定め、かつ組織の統制をして一糸乱れしめぬようにせねばならぬ。
— 槇村浩 『我々は牢獄で何をなすべきか』 青空文庫
お目見以上、五百石以下の未決囚は揚座敷へ。
— 氷献上 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
いはばこの娑婆は、未決囚をもつて充満されてゐる、一個の大いなる監獄といつてよいのである。
— 清水紫琴 『誰が罪』 青空文庫
作例 · 標準
未決囚の権利は、法によって保障されている。
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彼は自らが未決囚であることを忘れず、真実を訴え続けた。
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未決囚と確定囚は、収容される施設が異なる。
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