秘仏
ひぶつ
名詞
標準
Buddhist image normally withheld from public view
文例 · 用例
がらくた壇上に張交ぜの二枚屏風、ずんどの銅の花瓶に、からびたコスモスを投込んで、新式な家庭を見せると、隣の同じ道具屋の亭主は、炬燵櫓に、ちょんと乗って、胡坐を小さく、風除けに、葛籠を押立てて、天窓から、その尻まですっぽりと安置に及んで、秘仏はどうだ、と達磨を極めて、寂寞として定に入る。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
「これには弱ったんだ、清全寺ッて言う巨寺の秘仏だっさ。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
本尊の秘仏を厨子に納めて、何人にも直接に拝むことを許さない例は幾らもある。
— 蝶合戦 『半七捕物帳』 青空文庫
ついては、珍しい秘仏をさるお大尽様が御秘蔵じゃが見とうはないかと、このようにおっしゃったんでござんす。
— 京へ上った退屈男 『旗本退屈男 第四話』 青空文庫
自分にもよく判らないが、これは寺の秘仏として大切に保管されているものであるらしい。
— 狐と僧 『半七捕物帳』 青空文庫
それほど大切の秘仏を住職がなぜむやみに持ち出したか、それが半七にも判らなかった。
— 狐と僧 『半七捕物帳』 青空文庫
それらの運動費を調達するために、住職は大切の秘仏をそっと持ち出して、それを質に伊賀屋から幾らか借り出そうとして、仏事の晩にそれを厨子に納めて持ち込んだのですが、ほかに大勢の人がいたので云い出す機がなくって一旦は帰ったのです。
— 狐と僧 『半七捕物帳』 青空文庫
印度の奥、ネパール地方のヒマラヤ山間の僻地に、洞窟内に祭られてる秘仏がある。
— 豊島与志雄 『「沈黙」の話』 青空文庫
作例 · 標準
この寺院の本尊は六十年に一度しか開帳されない秘仏として大切に祀られている。
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多くの拝観者が、特別公開されることになった伝説の秘仏を一目見ようと列を作った。
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山奥の古刹には、土地の人々が密かに守り続けてきた無名の秘仏が安置されている。
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ウィキペディア
秘仏(ひぶつ)とは、信仰上の理由により非公開とされ、厨子などの扉が閉じられたまま祀られる仏像を指す。
出典: 秘仏 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0