肝煎り
きもいり
名詞
標準
文例 · 用例
中国の名優の梅蘭芳が帝国劇場に出演しに来たとき、その肝煎りをした某富豪に向って、老妓は「費用はいくらかかっても関いませんから、一度のおりをつくって欲しい」と頼み込んで、その富豪に宥め返されたという話が、嘘か本当か、彼女の逸話の一つになっている。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
始めはこの古い家柄を衷心から尊敬するスコッチの大蔵大臣の肝煎りで手堅い公債ばかり買い入れ、その利息で楽々生活費が支弁出来た。
— 岡本かの子 『バットクラス』 青空文庫
支那の名優の梅蘭芳が帝国劇場に出演しに来たとき、その肝煎りをした某富豪に向って、老妓は「費用はいくらかかっても関いませんから、一度のおりをつくって欲しい」と頼み込んで、その富豪に宥め返されたという話が、嘘か本当か、彼女の逸話の一つになっている。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
そして早速瀧山や前島の肝煎りでさかんな祭りが執り行はれた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
しかし近衛さんの肝煎りでつくらうとする新党でさへ、その政治上の一元化の内容吟味で手間どる世の中である。
— 大波小波 『小熊秀雄全集-20』 青空文庫
主人側の肝煎り役が言葉叮嚀に二人の卓上演説を促すと、マアク・トヱンはやをら起ち上つて、持前の皮肉や諧謔やを取り交ぜて二十分ばかりしやべつた。
— 大正十一(一九二二)年 『茶話』 青空文庫
今度の役にしても、肝煎りの吉良に例の付届をせずばなるまいが、これも年々額が殖えていくらしい」「いいえ、その付届は、馬代金一枚ずつと決っております」「それだけでも、要らんことじゃないか。
— 菊池寛 『吉良上野の立場』 青空文庫
吉良は肝煎りするのが役目で、それで知行を貰っているのだ。
— 菊池寛 『吉良上野の立場』 青空文庫