秘計
ひけい
名詞
標準
secret plan
文例 · 用例
また一座の中に、下宿の二階に住んで六畳の半ばを蔽う白熊の毛皮を敷いて、ぞろりと着流して坐りながら、下谷の地を操縦する、神機軍師|朱武あって、疾より秘計を囲らし、兵を伏せて置いたれば、酒半ばにして哄と矢叫の声を立てて、突然梓の黒斜子に五ツ紋の羽織を奪って、これを蝶吉の肩に被せた。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
疑猜、嫉妬、恐怖、卑怯の類は、みな怨望より生ずるものにて、その内形に見わるるところは、私語、密話、内談、秘計、その外形に破裂するところは、徒党、暗殺、一揆、内乱、秋毫も国に益すことなくして、禍の全国に波及するに至りては主客ともに免るることを得ず。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
その湯滝の蔭に、たといいかなる秘計が隠されていようと、それはこの場合問題ではない。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
同志とはいい条、この大勢の面々に、秘計を語る如き輩で、大事が成せるか?
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
いかなる秘計をうちあけたか、わからない。
— 坂口安吾 『現代忍術伝』 青空文庫
さて、通されて密談ということになって、三位から討幕の秘計を諄々と聞かされてみると、今度はその内容に於て、実際恐れ入った、我々の考えている以上の周密と、思っている以上の大胆と、百折不撓の決心を持っておられるには驚いた。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
基衡雖廻秘計、不承引。
— 喜田貞吉 『奥州における御館藤原氏』 青空文庫
その他の公卿日記にも、秘計をやることがしばしば見えているが、秘計とは金策をするという義なのだ。
— 原勝郎 『東山時代における一縉紳の生活』 青空文庫
作例 · 標準
彼は秘計を巡らせ、敵の裏をかこうとした。
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その秘計は、誰にも知られることなく実行された。
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成功の裏には、綿密に練られた秘計があったに違いない。
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