巻き付く
まきつく
動詞-五段-カ行
標準
to twine around
文例 · 用例
然るに此処に困った事には、その池の蟇を捕えようとしてか何処からとも無く無数の蛇が、庭園の中へ集まって来て、女子供を驚かせたり、縁や柱へ巻き付くので、尠からず純八は当惑し、見付ける端から殺させたけれど、蛇は益々増るばかりであった。
— 国枝史郎 『高島異誌』 青空文庫
俺がお前の今の名前を書いた一銭五|厘の葉書をタッタ一枚奮発しさえすれば、一週間経たない中に、お前の首に縄が巻き付くぐらいのことは最早、毒婦のお前にはわかり過ぎる位わかっているだろう』……まあ。
— 夢野久作 『継子』 青空文庫
「ハッ」 左からも一匹、相い慕い寄るように娘の肩を上って、白い、か細い首へ、二本の繩のようにキリキリと巻き付くのでした。
— 第八夜 蛇使いの娘 『新奇談クラブ』 青空文庫
その物体は中央部に巻き付く金属の帯と七本の奇妙な意匠をもつ棒で底から浮かしてあって、支持棒は水平に延び、箱の上部近くで内壁の角の部分に固定されていた。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『闇をさまようもの』 青空文庫
繊い蔓の尖端が宙に浮んで、何かまきつくものをさがしている、そのかぼそいもののいとなみは見ているものの心をうっとりとさせるのであったが、どうかするとかすかな苦悩をともなって来るのでもあった。
— 原民喜 『冬日記』 青空文庫
メリンスの着物は汗で裾にまきつくと、すぐピリッと破けてしまう。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
メリンスの着物は、汗で裾にまきつくと、すぐピリッと破けてしまう。
— 林芙美子 『放浪記(初出)』 青空文庫
「いつ何どき、見る目、嗅ぐ鼻、ごずめずの、しつッこい縄目が、この五体にまきつくかわからないからだなのですよ――明日のあさっての、まして、十日先きの、二十日先きの、そんなことを楽しみにしてはいられないのです――」 じれったそうに、お初は唇を噛みしめて、ぐっと、からだを擦りつけるようにするのだった。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
作例 · 標準
ツタが古い壁に巻き付いている。
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蛇が木の枝に巻き付いている。
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彼女の髪が扇風機に巻き付いてしまった。
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