防材
ぼうざい
名詞
標準
boom (navigational barrier)
文例 · 用例
――船では檣、桁、防材などをいう。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
お関は恭の前に近づくすべての女と云う女に対して自分は非常に堅固な防材とならなければならないさし迫った必要を感じたので、洗場へ行く者は只一人自分のみを選び「若い女」と云うお久美さんへ多大の注意を向けて居た。
— 宮本百合子 『お久美さんと其の周囲』 青空文庫
高桑中尉が離礁作業の指揮をとることになり、とりあえず船を軽くするための応急処置として、防材用の丸太や角材を海へおろし、ボートに錨を積んで出来るだけ遠くへ入れさせてキャプスタンをかけたが、船は動かずに錨のほうがあっけなくひき寄せられてきた。
— 久生十蘭 『ノア』 青空文庫
豊富に防材を使って完全なものをこしらえれば、到着後、役に立つから一挙両得だ。
— 久生十蘭 『ノア』 青空文庫
囚徒兵のなかから泳げるものを四十人撰びだし、轟くような音をたてて岩礁へうちつけている危険な高波のなかで、防材を集めて結束するという難作業を飯も食わせずに日没までやらせた。
— 久生十蘭 『ノア』 青空文庫
山内は泳げるほうではなかったので、いくども寄波に巻かれて防材の下になり、強く胸を打って血を吐いた。
— 久生十蘭 『ノア』 青空文庫
門の出口には防材の標本が一本寝かしてあった。
— 夏目漱石 『満韓ところどころ』 青空文庫
そしてついに、小川の河床で防材が一ぱいたまつて道をふさいでいる、行きつまりの道へ追いつめた。
— THE CALL OF THE WILD 『荒野の呼び声』 青空文庫
作例 · 標準
港の入口には、不法侵入を防ぐために頑丈な防材が設置されている。
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油流出事故の際、海上には汚染の拡大を防ぐための防材が素早く展開された。
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この防材は、船舶の衝突防止のため、夜間は明るいライトで照らされる。
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