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実者

じっしゃ
名詞
1
標準
文例 · 用例
この同じ所へ来るようにとのお言葉は何でもない僧もよく言うことであるが、この作者は御実感そのままであろうとお思いになると、法皇はそのとおりに思召すであろう、寄託を受けた自分が不誠実者になったことでもお気づかわしさが倍加されておいでになるであろうのがおいたわしいと院はお思いになった。
横笛 源氏物語 青空文庫
吉弥こそそんな――馬鹿馬鹿しい手段だが――熱のある情けにも感じ得ない無神経者――不実者――。
岩野泡鳴 耽溺 青空文庫
こういうことを考えながら、僕もまたその無神経者――不実者――を追って、里見亭の前へ来た。
岩野泡鳴 耽溺 青空文庫
自分こそ親類じゅうの爪弾き、大の不実者、人間の屑のように言われているのを棚にあげ――アアこうなることとわかっていたら、ふだんからもうすこし不義理をつつしみ、年始暑寒にも顔を出して、あちこち敷居を低くしておけばよかったと、いま気がついても後のまつり。
乾雲坤竜の巻 丹下左膳 青空文庫
清「左様なら」 と清次は表へ出て、誠にお気の毒だと、真実者ゆえ心配しながら、鉄砲洲新湊町へ帰ろうと思いますと、ちらり/\雪の花が降り出しまして、往来はぱったりと途絶え、夜も余程更けて居ります。
三遊亭圓朝 西洋人情話英国孝子ジョージスミス之伝 青空文庫
抑当国七宿者為本寺奈良坂之末宿、既年序久積、而今乍為非人之身、好猛悪構謀反之条、不当之間、淡路法師自然糺‐申如此之理非之故、今敵淡路法師、忿怒之余、恣如此任口臆申‐付無実者也。
喜田貞吉 俗法師考 青空文庫
実者の源次郎、浜田屋一家、よもそのままに置くべきか。
正岡容 寄席 青空文庫
青インキで、「確」と、大きく、帽子のように、上部に一字あるのは、当選確実者だ。
火野葦平 花と龍 青空文庫