斜め後ろ
ななめうしろ
名詞
標準
文例 · 用例
斜め後ろから見ただけでも珍らしく美しそうな人に思われた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
足音はやや斜め後ろから間近になると突然私の眼の前に、野花をうざうざするほど摘み集めた見覚えのある経木の手籃が放り出された。
— 有島武郎 『フランセスの顔』 青空文庫
そして、三間(約五・四メートル)ばかりの距離にまで追い詰めると、肩にかけてある細引を取ってその右斜め後ろから投げかけた。
— 佐左木俊郎 『恐怖城』 青空文庫
ボーイが開けてくれた扉を斜め後ろ手に閉めきっておいて、挨拶もせずに私の方へつかつかと進んできた。
— 豊島与志雄 『或る男の手記』 青空文庫
彼は月の光りを斜め後ろから受けて、影法師がつっ立ってるようにも見える。
— 豊島与志雄 『山上湖』 青空文庫
」と、これは、斜め後ろに坐つていた若い踊り子に呼びかけて、「眉ズミ、ちよいと貸して」「はい!
— 三好十郎 『肌の匂い』 青空文庫
尊氏はそのとき、その眸をじろっと斜め後ろへやった。
— 風花帖 『私本太平記』 青空文庫
慶一は芝生に両手をつき、大きく開いた令子の背――といっても、のカヴァーガールが着るものにくらべたら、極小の面積しか見えないが――を、ななめうしろからながめる。
— 第2章 メリーゴーラウンド、1967年 『45回転の夏』 青空文庫