神口
かみくち
名詞
標準
文例 · 用例
げっそりと痩せて青ざめた顔に、落ちつきのない表情を泛べ乍ら、「あのう、一寸おたずねしますが、荒神口はこの駅でしょうか」「はあ――?
— 織田作之助 『郷愁』 青空文庫
」「ここは荒神口でしょうか」「いや、清荒神です、ここは」 新吉は鈍い電燈に照らされた駅名を指さした。
— 織田作之助 『郷愁』 青空文庫
「じゃ、荒神口に御親戚かお知り合いがあるわけですね」「ところが、全然心当りがないんです。
— 織田作之助 『郷愁』 青空文庫
荒神口なんて一度も聴いたことがないんです」「しかし、おかしいですね。
— 織田作之助 『郷愁』 青空文庫
荒神口に心当りがあれば、たぶんそこで待っておられるわけでしょうが、そうでないとすれば、駅で待っておられるんでしょうね。
— 織田作之助 『郷愁』 青空文庫
しかしスグコイといったって、この頃の電報は当てにならないし、待ち合わす時間が書いてないし、電報を受け取られたあなたが、すぐ駈けつけて行かれるにしても、荒神口というところへ着かれるのが何時になるか、全然見当がつかないでしょう。
— 織田作之助 『郷愁』 青空文庫
荒神口の方へ道を折れて行った。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
アナトール・ル・ブラの「ブリトン伝説学」やガウルドの「オールド・ニック」までも渉猟して、性別転換の深奥に潜んでいて犯罪動機に符合するものを、中欧|死神口碑の中に見出そうとした。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫