油粕
あぶらかす
名詞
標準
文例 · 用例
他の労働者達は焚き火にあたりながら冗談を云ったり、悪戯をしたりして、笑いころげていたが、京一だけは彼等の群から離れて、埃や、醤油粕の腐れなどを積上げた片隅でボンヤリ時間を過した。
— 黒島傳治 『まかないの棒』 青空文庫
油粕は一俵六圓だつた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
しかも本圃の地拵らへ、堆肥、木灰、過燐酸、油粕の掘込み(施肥)さへもまだ濟んでゐないといふやうなことになつたらどうであらうか?
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
彼は味噌には分量を増す爲に醤油粕が掻き交ぜてあることを知つた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
罎の底になつた醤油は一|番の醤油粕で造り込んだ安物で、鹽の辛い味が舌を刺戟するばかりでなく、苦味さへ加はつて居る。
— 長塚節 『土』 青空文庫
豚も醤油粕が高くつて困つてる所へ四掛や五掛の相場ぢや割に合はねえからな」かういふと卵屋はむつくり起き上つた。
— 長塚節 『芋掘り』 青空文庫
『油粕』に「堂の坊主の恋をする頃、みめのよき後家や旦那に出来ぬらん」とあるごとく、双方とも願ったり叶ったり。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
「いってみれば油粕のようなものじゃ、絞れば絞るほど油が出る」 だから絞らなければいけないというのが、その信綱の意見なのであった。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫