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層々

そうそう
形容動詞
1
標準
文例 · 用例
それに反して、日本の山々は、富士、白山、立山、三|禅定の神社はいうも更なり、日本北アルプスの槍ヶ岳や常念岳の連山にしてからが、石垣を積み、櫓をあげ、層々たる天主閣をそびやかした松本城を前景に加うることなしに、人間味と原始味の併行した美しさを高めることは出来ない。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
就中、公孫樹は黄なり、紅樹、青林、見渡す森は、みな錦葉を含み、散残った柳の緑を、うすく紗に綾取った中に、層々たる城の天守が、遠山の雪の巓を抽いて聳える。
泉鏡花 縷紅新草 青空文庫
だが冬の続きの白雲はまだ青空に流水の険しさを見せて、層々北から南へ間断なく移って行った。
岡本かの子 褐色の求道 青空文庫
そして孤独にも孤独の痛快味がわれとわが空虚のうちを慰め潤おし、それが弾みとなって思索から思索へと累進するときに、層々の闇の中にときどき神秘なうす明りが待受けていて何か異香らしいものさえ鼻に薫じた。
岡本かの子 宝永噴火 青空文庫
お湯でもあげるんだけれど、それよりか庭のね、筧の水が大層々々おいしいよ。
泉鏡花 清心庵 青空文庫
谷の窪みから峯へと層々と疊まるやうに繁つてゐる針葉樹の集りは、集合體全體が大きく搖ぎつつ、ぢつと見てゐると下の方からもくもくと盛り上つてでも行くやうに見えた。
島木健作 續生活の探求 青空文庫
黄なるテヱエルの流の、層々の波を滾し去るは、そをして海に沒せしめんが爲めなるべし。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
いよいよ差し迫つた奇岩怪石の層々々、荒削りの絶壁がまたこれらに脈々と連り聳えて、見る眼も凄い急流となる。
北原白秋 日本ライン 青空文庫
層々(そうそう) — 幻辞.com