定訳
ていやく
名詞
標準
standard translation
文例 · 用例
関根君の「モンテーニュ」は、実に、今日までの日本に於て、何人も企て及ばなかつたやうな、原書と訳文との微妙な照応を示し、恐らく完全な意味に於ける「モンテーニュ」日本語決定訳として、世界に誇示するに足るものである。
— 岸田國士 『「モンテーニュ随想録」(関根秀雄君訳)』 青空文庫
米川氏も亦、その期待に勇気づけられて、厖大な全集定訳の難事業を引受けられたことゝ思うが、滞りなく最後の巻の出るのを切に祈るものである。
— 岸田國士 『「ドストエーフスキイ全集」推薦の辞』 青空文庫
あまり名訳の定評ができすぎてその為に後の人が多少憚つて手をつけかねてゐるといふやうなことも一の理由であらうと思ひますが、思ふにこのシェイクスピア協会設立の御趣旨は、寧ろ坪内先生の名訳をして日本における定訳たらしめないといふやうなことにもあるのではないでせうか。
— 岸田國士 『フランスに於けるシェイクスピア』 青空文庫
*は多少とも邦文の定訳あるものを示す。
— 戸坂潤 『現代唯物論講話』 青空文庫
『審判』という標題が邦訳の定訳となっているが、原題は「訴訟」という意味である。
— 原田義人 『「世界文学大系58 カフカ」解説』 青空文庫
作例 · 標準
この専門用語には、国際的に認知された定訳が存在する。
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彼の著作は、長らく定訳がなく、翻訳者によって解釈が異なっていた。
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新しい技術用語の定訳を確立することは、学術界にとって喫緊の課題だ。
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