菓子折
かしおり
名詞
標準
文例 · 用例
信心者からの奉納物らしい目録包みの巻絹や巻紙や鳥や野菜や菓子折や紅白の餅なども其処らにうず高く積まれてあった。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
お雪は菓子折を持って文字春のところへ礼に来た。
— 津の国屋 『半七捕物帳』 青空文庫
S=店 お静一人、半五郎から貰った菓子折を開けて饅頭かなんか喰っている。
— 山中貞雄 『森の石松』 青空文庫
その翌日、日比野の女中が、水引をかけた菓子折の箱を持つて、蝙蝠を貰つた礼を云ひにお涌の家へ来た。
— 岡本かの子 『蝙蝠』 青空文庫
その翌日、日比野の女中が、水引をかけた菓子折の箱を持って、蝙蝠を貰った礼を云いにお涌の家へ来た。
— 岡本かの子 『蝙蝠』 青空文庫
捕って来た虫は熱湯や樟脳で殺して菓子折りの標本箱へきれいに並べた。
— 寺田寅彦 『花物語』 青空文庫
それと、土を入れた菓子折りとを並べて浴室の板の間に置いた。
— 寺田寅彦 『ねずみと猫』 青空文庫
銀子はやがて家へ帰り、どこかに今朝の新聞があるかと、それとなく捜してみたが、お神がわざと隠したものらしく、どこにも見えず、訊くのも業腹なので、そのまま塩釜の土産の菓子折をもって、小谷さんのところへ行ってみた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫