緊張状態
きんちょうじょうたい
名詞
標準
state of tension
文例 · 用例
ただその先生の平生の勉強ぶりから推して考えてみると、映画の享楽の影響から自然学問以外の人間的なことに興味を引かれるようになり、肝心の学問の研究に没頭するに必要な緊張状態が弛緩すると困るということを、こういう独特な言葉で言い現わしたのではないかと思われる。
— 寺田寅彦 『映画と生理』 青空文庫
ほんとうのことは自分などにはわからないが、ただ現在での自分の素人考えによると、最初の緊張状態の質的の差別によって泣くと笑うとの分岐点が決定されるように思われる。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
もし充分気力が強くて、いわゆる腹がしっかりしていて、その緊張状態を一様に保持し得られる場合にはなんでもない。
— 寺田寅彦 『笑い』 青空文庫
平凡な働きしか出来ぬ脳髄には弛張は目立たぬけれど、精神的活動がはげしければはげしいほど、緊張状態の後に来る弛緩状態が目立って来ると考えるのだ。
— 小酒井不木 『闘争』 青空文庫
エセックスの不在が、宮殿内の諸事万端に影響しており、ド・メッスも、雰囲気から、一種の緊張状態を嗅ぎ出しえないほど、鈍感ではなかった。
— ELIZABETH AND ESSEX 『エリザベスとエセックス』 青空文庫
極度の緊張状態が隼人の意識を朦朧とさせ、何かしら夢幻の世界を漂っているような、雲の上を歩いているような奇妙な心地がした。
— 太田健一 『脳細胞日記』 青空文庫
「緊張状態」では間隙が小さくなっている。
— 伝記による医学史 『偉大な医師たち』 青空文庫
もしも皮膚が乾いており分泌物が少なく高熱があるときには緊張状態が関係する。
— 伝記による医学史 『偉大な医師たち』 青空文庫