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下足

げそく
名詞
1
標準
footwear (esp. outdoor shoes, as opposed to slippers, etc.)
文例 · 用例
出口へ出るとそこでは下足番の婆さんがただ一人落ち散らばった履物の整理をしているのを見付けて、預けた蝙蝠傘を出してもらって館の裏手の集団の中からT画伯を捜しあてた。
寺田寅彦 震災日記より 青空文庫
この自動車と相対して、おそらく我が日本だけに特有な下足預り所なるものがある。
寺田寅彦 帝展を見ざるの記 青空文庫
「ステッキはコチラデスヨー」などという極めてプロレタリアンな声が、労働階級の細君ででもあるらしい下足番の口から響いて来る。
寺田寅彦 帝展を見ざるの記 青空文庫
藁草履を不用にする地下足袋や、流行のパラソルや、大正琴や、水あげポンプを町から積んで。
黒島傳治 浮動する地価 青空文庫
よなべに作る藁草履を捨てゝ地下足袋を買えば、金がいる。
黒島傳治 浮動する地価 青空文庫
フェルト草履は、見た眼にも優雅で、それに劇場や図書館、その他のビルディングにはいる時でも、下駄の時のように下足係の厄介にならずにすむから、私も実は一度はいてみた事があるのであるが、どうも、足の裏が草履の表の茣蓙の上で、つるつる滑っていけない。
太宰治 服装に就いて 青空文庫
そのほか駅の構内で怒鳴りまわる貨物仲仕の声、魚市場の問屋のセリ声、物売の声、下足番の声、又は狂い飛ぶ火花と、轟々たる機械の大噪音の中に、一糸を乱さず、職工を叱※する錆びた声……なぞの中には、松籟、濤韻と対比すべき或るものを含んでいることを、よく気付かせられる。
夢野久作 「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能 青空文庫
並んで出たのは、玄関下足番の好男子で、近頃夢中になっているから思いついた、頭から顔一面、厚紙を貼って、胡粉で潰した、不断女の子を悩ませる罪滅しに、真赤に塗った顔なりに、すなわちハアトの一である。
泉鏡花 怨霊借用 青空文庫
作例 · 標準
この建物内は土足厳禁となっておりますので、入口で下足を脱いでスリッパにお履き替えください。
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雨の日の法要では、玄関に並んだ大勢の参列者の下足が濡れないよう、寺の者が丁寧に拭いていた。
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高級料亭の玄関では、仲居さんが素早く客の下足を揃え、帰る際にはすぐに出せるよう準備している。
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