静やか
しずやか
形容動詞
標準
文例 · 用例
その時、膝に手を支いて、「……ま猿めでとうのう仕る、踊るが手許立廻り、肩に小腰をゆすり合せ、静やかに舞うたりけり……」 声を張った、扇拍子、畳を軽く拍ちながら、「筑紫下りの西国船、艫に八|挺、舳に八挺、十六挺の櫓櫂を立てて……」「やんややんや。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
かくしてものの静やかにひとときあまり。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
四十一年八月※工静やかに泣きつつあれば、わがこころ※工なしぬものとなく、――正方形の※工のその壁をしも見まもればそはものにぶき顔の面、面のなかばを、やはらかき茎のうねりや、あかあかと蔽ひ燃ゆめる罌粟のゆめそのかげに、そのかげに、盲ひたる白き眼ふたつ。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
畑には馬鈴薯白う花咲きて、雲雀の歌も夕暮の空にいざよひ、南ふく風静やかに、神輿の列遠く青みき。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
暗い夜景は煌々と輝く星空を背景にして紫に縁取られ、なんと安らかで、静やかで、そして栄えあることか!
— A. キングスフォード A. Kingsford 『夢日記』 青空文庫