帰嚮
ききょう
名詞
標準
文例 · 用例
古より英明の主、威徳宇宙に溥く、万国の帰嚮するに至る者は、其|胸襟闊達、物として相容れざることなく、事として取らざることなく、其仁慈化育の心、天下と異なることなきなり。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
ドイツは内治の上では、全く宗教を異にしている北と南とを擣きくるめて、人心の帰嚮を繰って行かなくてはならないし、外交の上でも、いかに勢力を失墜しているとは云え、まだ深い根柢を持っているロオマ法王を計算の外に置くことは出来ない。
— 森鴎外 『かのように』 青空文庫