木卓
もくたく
名詞
標準
文例 · 用例
「おや誰ぞお人がと思いましたら遜様で御座いましたか、さあ、どうぞ」 遜は入口の土間の木卓の前へ招ぜられた。
— 岡本かの子 『荘子』 青空文庫
まず「新潮」八月号の「聴雨」からですが、高木卓氏が終りが弱いといわれるのも、あなたが題が弱いといわれるのも、つまりは結びの一句が「坂田は急ににこにこした顔になった。
— 織田作之助 『吉岡芳兼様へ』 青空文庫
この遺址のうちには、耶蘇教徒が立てたる木卓あまたあり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
よきところに木卓を置き、おなじく三四脚の木榻あり。
— 岡本綺堂 『青蛙神』 青空文庫
此文を読みて小生は、論者の実兄にして吾等には先輩なる鈴木卓苗氏を思出だし候ひき。
— 石川啄木 『渋民村より』 青空文庫
高木卓氏の「歴史小説の制約」(新潮)は示唆にとんだ文章だと思った。
— 宮本百合子 『今日の文学の諸相』 青空文庫
歴史文学というにしろ、ただ髷物であれば歴史文学であるという考えかたに反対し、同時に、今日の現実にとり組んで行きにくいからと逃避の方向で歴史の中に素材の求められる態度も、正しい歴史文学への理解でないとするのが、高木卓氏などの見解に代表されている。
— 宮本百合子 『歴史と文学』 青空文庫
その居酒屋に、私は何度か立ち寄って、土間の汚い木卓で飲んだ。
— 豊島与志雄 『田園の幻』 青空文庫