頼み入る
たのみいる
動詞-五段-ラ行動詞-他動詞
標準
to entreat
文例 · 用例
と彼女は、幾度も幾度も、考へ拔いた上のことらしく、語調に惡びれた樣子もなく、すらすらかういつて、西原氏に狂童女に一度會つて呉れるよう、ひたすら頼み入るのだつた。
— 岡本かの子 『狂童女の戀』 青空文庫
おかあさん親子ははたと返答に行き詰まつたが、爺さんの頼みがごういんでなくまた恩を笠の命令的でもなくまるで年寄りが余生の願望の只一つのやうな哀願的な態度で頼み入るので先刻云つたやうにそれ、義理を迎へ入れるやうにして却つてこちらからはまつて行つてしまつた。
— 岡本かの子 『秋の夜がたり』 青空文庫
其の黄駝といへる唐人、同じく三拝九拝して、われに頼み入る処を聞けば別儀に非ず。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
わが折入つて頼み入る事も、平然と冷笑ふのみにして、捗々しき返答すら得せず。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
頼み入るのが少くないが。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
……ぶしつけなんですけど……」 ボロン氏も猫背夫人も、思い余ったというふうに、「申し訳ありませんが……ぶしつけですが……なにしろ娘が……いえ、なにその……」 と、ひたすら頼み入る、さすがのコン吉もここにおいて、憤然と蹶起し、「あの申し訳ありませんが、僕は支那人ではありません。
— 謝肉祭の支那服 ――地中海避寒地の巻―― 『ノンシャラン道中記』 青空文庫
が、マア、こうして手切れの金もできたのだから、この上は一刻も早く栄三郎に渡して離縁状を取って来てくれるよう……源十郎、このとおり頼み入る」「ま!
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
『當方無事、あと三日の間、命にかへて頼み入る』と」「それは何んの事でせう、親分」「判らないよ」「驚いたなア、親分が判らなかつた日にや、天道樣にだつて判るわけはねエ」「馬鹿なことを言へ。
— 第廿七吉 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
職人は弟子入りを志願する若者に、何度も「どうかお願いします」と頼み入られた。
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彼は借金の返済を待ってもらうよう、家主に深々と頭を下げて頼み入った。
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恩師の推薦状をもらうため、彼は必死の思いで研究室のドアを叩き頼み入った。
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