隣店
りんてん
名詞
標準
文例 · 用例
ある夜本郷の肴町を散歩してゐると、南天堂といふ本屋の隣店の前に、人が黒山のやうにたかつてゐる。
— 萩原朔太郎 『ラヂオ漫談』 青空文庫
私は知らず/\隣店の方へ首を伸し、頻りにそちらへ気をとられて居るのを見て、仕立家の主婦がお嬢様、おとなりへ入つして御覧|遊しましな。
— 若松賤子 『黄金機会』 青空文庫
老奥方のお辞儀は段々ふえて、売れ高はグングン減ってゆくが、そんな事に頓着のない老媼は隣店の売行きを感嘆して眺め、ホクホクしていう。
— 長谷川時雨 『木魚の配偶』 青空文庫