幻辞.com

解氷期

かいひょうき
名詞
1
標準
thawing season
文例 · 用例
けれどもたつといつたとこで、一文の金の融通さへも出来ないまでに行きづまつてしまつた石川さんは、丁度その春の解氷期をまつて、岩手県の宮古浜へ材木を積んで行く帆前船に乗つて、大きな声ではいはれませんがこつそりと夜だちしてしまつたのです。
野口雨情 石川啄木と小奴 青空文庫
春、解氷期になると、ロシアじゅうの川は気ぜわしく泡立ちながら氾濫する。
宮本百合子 ズラかった信吉 青空文庫
春の解氷期に上流から氷の流れて来るのが壮観であると云ふ。
附 満蒙の歌 満蒙遊記 青空文庫
一千九百二十九年の春、解氷期のベーリング海を、ソヴィエート連邦旗をなびかせた小さな機帆船に乗せられて、彼は、樺太に着いた。
岸田國士 それができたら 青空文庫
春 氷切出し人夫が広い面積を切りひらくとたいがい池はいつもより早く解氷期にはいる。
WALDEN, OR LIFE IN THE WOODS 森の生活――ウォールデン―― 青空文庫
また、この島の氷の下は第三紀の岩盤になっているので、氷を穿って始末したかと考えるのは無意義だし、砂浜に埋めれば、解氷期の潮力の作用で、春先になって、ぽっかりと海面に浮かびだす危険がある。
久生十蘭 海豹島 青空文庫