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勢揃い

せいぞろい
名詞
1
標準
文例 · 用例
いよいよ茶会の当日には、まず会主のお宅の玄関に於いて客たちが勢揃いして席順などを定めるのであるが、つねに静粛を旨とし、大声で雑談をはじめたり、または傍若無人の馬鹿笑いなどするのは、もっての他の事なのである。
太宰治 不審庵 青空文庫
その島の小学児童は毎朝勢揃いして一艘の船を仕立てて港の小学校へやって来る。
梶井基次郎 海 断片 青空文庫
それを目当てに、麓の村の若い衆たちは暗い内から提灯を持ち勢揃いして登山するところもありました」 父親は、村の青年に向ってこの祭の日の登山は禁止した。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
ところが、ある年の初夏、八十人あまりのおもに薩摩の士が二階と階下とに別れて勢揃いしているところへ駈けつけてきたのは同じ薩摩|訛りの八人で、鎮撫に来たらしかったが、きかず、押し問答の末同士討ちで七人の士がその場で死ぬという騒ぎがあった。
織田作之助 青空文庫
早速じゃが、ここにお勢揃いのみなの衆をそっくり頂戴して参りまするぞ。
日光に現れた退屈男 旗本退屈男 第八話 青空文庫
探検隊は、古くからある捕鯨港のサレムで勢揃いをし、五月十九日の朝乗船「発見」号には、前檣たかく出航旗がひるがえる。
遊魂境 人外魔境 青空文庫
稲瀬川の勢揃いに花道の出をはぶいて、幕をふり落とすと五人男が立ち列んでいることにした。
岡本綺堂 明治劇談 ランプの下にて 青空文庫
何でも、こう、一としゃくいに引っ掛けてね」と云いつつ箸を上げると、長い奴が勢揃いをして一尺ばかり空中に釣るし上げられる。
夏目漱石 吾輩は猫である 青空文庫