攻手
せめて
名詞
標準
文例 · 用例
外濠を崩した上に、この厚い壁を破壊しなければ、砲台をどうする事もできないのは攻手に取って非常な困難である。
— 夏目漱石 『満韓ところどころ』 青空文庫
いずれ色々の攻手をもって、我々を苦しめるに相違ござらぬ」「心得ましてござります」 こう市之丞は凛々しく云って、芳江の方へ眼をやった。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
あれほどひどく吾々を手間取らせた退潮は、今度はその償いをして、吾々の攻手を手間取らせていた。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
東に面する方角から攻手のかゝらう理由は無い。
— 木村荘八 『東京の風俗』 青空文庫
一筋繩で行きさうもないと見て、平次は早速攻手を變へて見ました。
— 呪ひの銀簪 『錢形平次捕物控』 青空文庫
一筋縄で行きそうもないと見て、平次は早速|攻手を変えてみました。
— 呪いの銀簪 『銭形平次捕物控』 青空文庫
金と権柄と、いやがらせと、脅かしと、攻手はいくらでもあります。
— 遠眼鏡の殿様 『銭形平次捕物控』 青空文庫
が、喜三郎が死骸になつて百本|杭に浮いたと聽いて、お前は膽を潰した筈だ」 平次の言葉は決して烈しいものではありませんが、善吉に取つては免れやうのない嚴しい攻手でした。
— 凉み船 『錢形平次捕物控』 青空文庫