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砲塁

ほうるい
名詞
1
標準
文例 · 用例
おまけに、そこから敵の砲塁までは小川もなく、樹木もなく、あった畑の黍は、敵が旅順要塞に退却の際、みな刈り取ってしもたんや。
岩野泡鳴 戦話 青空文庫
また敵の砲塁までまだどれほどあるかて、音響測量をやって見たら、たッた二百五十メートルほかなかった。
岩野泡鳴 戦話 青空文庫
」 頬を吹く雨後の寒い朝風は、無数の針を含んでいる様にも感じられたので、市郎は思わず襟を縮めながら、充血した眼に大空を仰ぐと、東は漸く明るくなったが、北の山々は夜の衣をまだ脱がぬと見えて、頽れかかった砲塁のような黒雲が堆く拡がっていた。
岡本綺堂 飛騨の怪談 青空文庫
この険の突角の所を撰びて、賊は砲塁を二重にも三重にも構へ、土俵が間に合はぬとて、百姓共が囲み置く粟麦などを俵のまゝ用ひたる程なり」 大体その険要の地であることが察せられるであろうと思う。
菊池寛 田原坂合戦 青空文庫
午後になって抜刀隊の巡査五十名を間道から進ませ、歩兵また、装剣して待機し、喇叭を合図に、全軍一斉に挺進して数十人を斬り、砲塁全部を恢復し得た。
菊池寛 田原坂合戦 青空文庫
東鶏冠山の永久砲塁、完備した設備を見た時、いかに日露戦争の際、我軍が苦戦したか想像することが出来たよ。
国枝史郎 赤げっと 支那あちこち 青空文庫
そうして砲塁の中へ敵が這入ると、自分達は姿を隠したままで、機関銃で、三方から射つことが出来るようになっているのだ。
国枝史郎 赤げっと 支那あちこち 青空文庫
」と叫んで突貫して来ては、我忠勇なる将士がこの砲塁の中へ飛び込む。
国枝史郎 赤げっと 支那あちこち 青空文庫