黎々
黎々
名詞
標準
文例 · 用例
増富黎々火さんが大山澄太さんと打合せてをいた通りに来庵、またお土産沢山、――味噌、塩昆布、蒲鉾。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
入雲洞君の手紙はありがたかつた、黎々火君のはがきはうれしかつた、しげ子さんのたよりはかなしかつた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
――黎々火さんが予想よりも早くやつてきてくれた、草花の苗をどつさり持つて、――さつそく植ゑる、――縞萱、小米桜、桔梗、雁皮草、熊笹蘭、友禅菊、秋田蕗、等、等。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
本日の行乞所得米 一升二合銭 四十七銭黎々火さんの手紙はあたゝかだつた、樹明さんはどんな様子か、血族と絶縁してしまつた私には友がなつかしくてならない。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
うれしいたより、かなしいたより、黎々火君からはへちまのたね。
— 室積行乞 『行乞記』 青空文庫
山に陽が落ちてから黎々火居へ落ちつく、心からの歓迎をうけた、ありがたかつた。
— 北九州行乞 『行乞記』 青空文庫
六月五日朝、黎々火君と散歩する、長府は気品のある地である、さすがに士族町である、朝早く、または月の夜逍遙遊するにふさはしい、しづかで、しんみりしてゐて、おちついた気分になる。
— 北九州行乞 『行乞記』 青空文庫
黎々火居は家も人もみんなよかつた。
— 北九州行乞 『行乞記』 青空文庫