幻辞.com

染革

そめかわ
名詞
1
標準
文例 · 用例
佐々木小次郎は絹の着物の上に染革の袴、立付けに縫ったのをはき、猩々緋の陣羽織をつけて草鞋履きである。
直木三十五 巌流島 青空文庫
五ツ叉の熊手は犯人が被害者を慘殺するため又屍體を竈の中へ押し込むために使用されたものでまだ生々と血と毛髮のべつとり附着せる儘竈の中より發見され、四本目の叉には染革を吊す金具が引懸つてゐた。
VIOLENT CREMATION 無法な火葬 青空文庫
吾平さんは顔の大きな、鼻も大きな、眼のちいさい人で、たっぷりした白髪をなでつけ、大きな鼈甲ぶちの眼鏡を鼻の上にのせて、紫に葵を白くぬいた和鞍や、朱房の馬連や染革の手甲などをいじっていた。
長谷川時雨 西洋の唐茄子 青空文庫
ここの部落は、弓師、鍛冶、染革師、よろい師、鞍師。
吉川英治 平の将門 青空文庫
巌流は、浮織の白絹の小袖に、眼のさめるような、猩々緋の袖無羽織をかさね、葡萄色の染革の裁附袴を穿いていた。
円明の巻 宮本武蔵 青空文庫
部屋には、仕事用の長板やら、錣の糸掛け、草摺掛けなどを置き、染革の切れッぱしだの膠鍋が、ざつぜんと、散らかっている。
みなかみ帖 私本太平記 青空文庫
――附属物の彫金、染革、塗師、かざり師、糸縒などの諸職のなかで、元成は、下絵描きをやっていた。
みなかみ帖 私本太平記 青空文庫
塗師も彫師も糸縒も染革仕事も、一さい合財、この間の註文仕事は、みな見合せだよ。
みなかみ帖 私本太平記 青空文庫