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門波

となみ
名詞
1
標準
clashing waves
文例 · 用例
甲府のまちはずれに仮の住居をいとなみ、早く東京へ帰住したく、つとめていても、なかなかままにならず、もう、半年ちかく経ってしまった。
太宰治 春昼 青空文庫
甲府のまちはづれに假の住居をいとなみ、早く東京へ歸住したく、つとめてゐても、なかなかままにならず、もう、半年ちかく經つてしまつた。
太宰治 春晝 青空文庫
測量部の測夫たちは多年こうした仕事に慣れ切っていて、一方では強力人夫の荒仕事もすると同時にまた一方ではまめやかな主婦のいとなみもするのである。
寺田寅彦 小浅間 青空文庫
できるだけからだをちぢめて眼を細くして、ひとなみに、ブウウ、ブウウとうなってごまかしておりました。
宮沢賢治 シグナルとシグナレス 青空文庫
・この花を見つけた蝶の白い風・陽が落ちるそよ風の青い葉が落ちる・ゆふ風いそがしい蜘蛛のいとなみがはじまる 六月廿五日明けゆく空、朝風はよいかな。
伊佐行乞 行乞記 青空文庫
和太郎さんも、若かったとき、ひとなみにお嫁さんをもらいました。
新美南吉 和太郎さんと牛 青空文庫
――風車めぐる草家は鯉のぼり吹きこそあがれ、ここかしこ、里の女は山梔の黄にもまみれて糯や蒸す、あやめ祭のいとなみに粽まく夜のをかしさか、頬にも浮べてわかうどは水に夕の真菰刈、いづれ鄙びの恋もこそ。
北原白秋 第二邪宗門 青空文庫
貧しきはいとなみぬ、空あふぎて。
北原白秋 海豹と雲 青空文庫