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一つ覚え

ひとつおぼえ
名詞名詞-の形容詞
1
標準
knowing only one thing (and repeating it often)
文例 · 用例
当時自分は訪問してそういう方面のどんな話をしていたかは思い出せないが、ただ一つ覚えていることがある。
寺田寅彦 子規の追憶 青空文庫
やがて銀子は親爺の両手に抱かれ、二階の四畳に寝かされたが、翌朝目がさめても、座敷を貰った後のことは、何一つ覚えがなかった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
そこは、馬鹿の一つ覚えでおくめんも無く押し切って、世の中に我のみ知るという顔で、これから、仔細らしく物語ろうというわけである。
太宰治 盲人独笑 青空文庫
もつとも、この娘の「可哀想」は、このごろの彼女の一つ覚えで、何を見ても「可哀想」を連発し、以て子に甘い母の称讃を得ようといふ下心が露骨に見え透いてゐるのであるから、格別おどろくには当らない。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
そうして新しい現実をその一つ覚えの定義に押し込めようと試みる。
太宰治 十五年間 青空文庫
」 と、直ちに木遁の術……が、しかし何故か思うに任せず、金縛りにかかったようになりながら、ただ阿呆の一つ覚えのように、「名を名乗れ!
織田作之助 猿飛佐助 青空文庫
阿呆の一つ覚えの名乗りを、さも得意らしく牢屋の中であげているのもおかしいが、それよりおかしいのは、俺は昨日茶店の女にきいた時、てっきり宝蔵院くずれだと思ったが、三好入道もまた山賊退治に失敗して牢の中に閉じこめられているのか、まず、佐助は自分の名を告げたあと訊ねたところ、果してその通りであった。
織田作之助 猿飛佐助 青空文庫
年中一つ覚えの「石童丸」の筑前琵琶を弾いていた。
織田作之助 わが町 青空文庫
作例 · 標準
彼はその歌が一つ覚えで、いつもそればかり歌っている。
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上司の「まずは報告書だ」という言葉は、彼の一つ覚えのようになっていた。
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その一つ覚えのやり方では、今の状況は乗り切れないだろう。
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