取らす
とらす
Nidan verb (lower class) with 'su' ending (archaic)
標準
to grant
文例 · 用例
主人は、顔色を動かさずに、重々しく「何で暇を取らすか、それゃ、お前の身に覚えがある筈じゃ。
— 黒島傳治 『砂糖泥棒』 青空文庫
実はあの娘の事に就いて少々相尋ねたいために今日、良助に同道致させた次第じゃが……万一、その方の申立てによってあの胴切りの下手人が相わかれば、褒美を取らするぞ」「ヘエヘエ。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
われもし生きて天下を取らんには、その恩賞として日本の半分をわかち取らすぞと、諸人の聞く前でたしかに誓うた。
— 岡本綺堂 『佐々木高綱』 青空文庫
梢高ければ自ら登るは危しとて、店の小僧に命じて取らするに、小僧は猿のごとくにするすると梢まで攀じ登りて、孤村君が指図するままに、そこの枝かしこの枝を折りて樹の上よりばらばらと投げ落せば、英一よろこびて拾う。
— ――甲字楼日記の一節―― 『叔父と甥と』 青空文庫
)これ源右衛門とやら、親鸞の影像は直ちにそちに渡して取らす。
— 岡本かの子 『取返し物語』 青空文庫
質屋の使いのモンビシュウ街三番地にて太田と尋ね来ん折りには価を取らすべきに」 少女は驚き感ぜしさま見えて、余が辞別のためにいだしたる手を唇にあてたるが、はらはらと落つる熱き涙をわが手の背に濺ぎつ。
— 森鴎外 『舞姫』 青空文庫
……もっともここの修行が出来上れば当流の皆伝を取らするがのう……」「……エッ。
— 夢野久作 『斬られたさに』 青空文庫
質屋の使のモンビシユウ街三番地にて太田と尋ね來ん折には價を取らすへきに。
— 森鴎外 『舞姫』 青空文庫
作例 · 標準
「褒美を取らす」と言って、殿様は家臣に金一封を手渡した。
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昔の物語では、神様が正直な若者に知恵を取らす場面がよく出てくる。
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師匠は弟子に対して、自らの奥義を取らす決心を固めた。
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