酒桶
さかおけ
名詞
標準
文例 · 用例
署長は自分が酒桶の前の広場へ蟹のやうになって倒れてゐるのを見た。
— 宮沢賢治 『税務署長の冒険』 青空文庫
・炎天のポストへ無心状である・貧しさは水を飲んだり花を眺めたり □・炎天、夫婦となつて井戸も掘る・掘ればよい水が湧く新所帯で □ すゞしくなでしこをつんであるく昔――といつても徳川時代――には大酒飲を酒桶とよんださうな、酒が飲めない酒好きは徳利になりたがる、酒桶には及びもないが!
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
ある時はまた、現在のわが父母は果してわが眞實の親かといふ恐ろしい疑に罹つて酒桶のかげの蒼じろい黴のうへに素足をつけて、明るい晝の日を寂しい倉のすみに坐つた。
— 北原白秋 『思ひ出 抒情小曲集』 青空文庫
」「お前、酒桶からまくれ落って、土台もうわやや。
— 横光利一 『南北』 青空文庫
」「酒桶から落ってのう。
— 横光利一 『南北』 青空文庫
」「酒屋や、十五円貰うてたのやが、お前、どっと酒桶へまくれ込んでさ。
— 横光利一 『南北』 青空文庫
」「酒桶からまくれてお前、ここやられてのう。
— 横光利一 『南北』 青空文庫
何処かの酒庫からは酒桶の輪を叩く音が聞えていた。
— 横光利一 『赤い着物』 青空文庫