根松
ねまつ
名詞
標準
文例 · 用例
―― 磯浜へ上って来て、巌の根松の日蔭に集り、ビイル、煎餅の飲食するのは、羨しくも何ともないでしゅ。
— 泉鏡花 『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
四|肢を弛めて地に領伏し、身動きもせでしばらく横たわりたりしが、ようよう枕を返して、がっくりと頭を俛れ、やがて草の根を力におぼつかなくも立ち起がりて、※く体をかたわらなる露根松に辛くも支えたり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
〆飾りや根松を買って来たり、神棚に供えるコマコマした器などを買って来てくれた。
— 徳田秋声 『新世帯』 青空文庫
奥は奥で、神棚の燈明がハタハタ風に揺めいて、小さい輪飾りの根松の緑に、もう新しい年の影が見えた。
— 徳田秋声 『新世帯』 青空文庫
その後同県の宇和島人で、曾根松太郎氏が「教育界」を金港堂より譲り受けられた際に、愛媛教育協会の東京部というを設けられて、私は此方でも文部省専門学務局長の松浦鎮次郎氏官立盲学校長の町田則文氏と共に副会長となっている。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫