様日
さまひ
名詞
標準
文例 · 用例
それからといふものは、此地方では風波の平穏なのを、「上様日和」と称すると答えた。
— 勝海舟 『旗本移転後の始末』 青空文庫
日本の天子が日の神・御祖・ひるめの頃から、いつも血族的にはにゝぎの命と同格のすめみまであり、信仰的には忍穂耳命同様日の御子であつた。
— 折口信夫 『若水の話』 青空文庫
三つながら、枕詞或は、直様日本の異名として感じられる様になつて来た。
— 折口信夫 『万葉びとの生活』 青空文庫
文献学主義は尤も、必ずしもすぐ様日本主義へ行かなければならぬという必然性は有たない。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
アメリカの輿論も支那と同様日本も武力で開国させるというような意見がかなり強力であったようだが、たまたまアメリカの大統領が変り、外交に平和政策をとるようになったことと、尚その上にハリスという人が独自の見識と抱負をもった稀な人物であったために、日本は恵まれたのである。
— 坂口安吾 『安吾下田外史』 青空文庫
誇大な広告にも拘らず、一向に広告だけの効能がなくて、一月足らずで夜逃げ同様日本を去ったロッテナム夫人の香水である。
— その十四 ロッテナム美人術 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
水戸斉昭から越前慶永へ送った手紙に――上様日頃の御遊びは、鵞鳥を追ひ、或ひは御殿にて大豆を煎り給い――とあるのを見ると七、八歳の若君であればともかく、三十歳の将軍の遊びごととしては無邪気を通り越している。
— 佐藤垢石 『『七面鳥』と『忘れ褌』』 青空文庫
草臥て宿かる頃や藤の花 芭蕉 芭蕉はほとんど雲水の僧同様日本国中を行脚して廻った人で、この句もその旅行の句であります。
— 高浜虚子 『俳句とはどんなものか』 青空文庫