次高音
じこうおん
名詞
標準
mezzo-soprano
文例 · 用例
音声としては、甲走った最高音よりも、ややさびの加わった次高音の方が「いき」である。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
そうして、言葉のリズムの二元的対立が次高音によって構成された場合に、「いき」の質料因と形相因とが完全に客観化されるのである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
しかし声は少し荒を帯びた次高音になっているのである。
— 森鴎外 『木精』 青空文庫
一流活人形は此方で御座い」 木戸番はお倉といふ新造、鹽辛聲の大年増と違つて、こいつは水の垂れるやうな美しさを發散し乍ら、素晴しい桃色の次高音でお客を呼ぶのでした。
— 歎きの菩薩 『錢形平次捕物控』 青空文庫
疎になつて居る客は、元より八五郎の飛んでもない冒險の意味などを知る筈もなく、木戸番のお倉は、委細構はず、素晴しい次高音を響かせて、兩國中の客を、鐵片を吸ふ磁石のやうに、此處へ集めて居ります。
— 歎きの菩薩 『錢形平次捕物控』 青空文庫
「親分、參りませうか」 乾分の者が二人、物々しくも繩を打つて引いて來たのは地獄極樂人形の小屋に居る美しい木戸番、あの兩國中へ桃色の次高音を撒き散らして居る、お倉だつたのです。
— 歎きの菩薩 『錢形平次捕物控』 青空文庫
「あら親分」「…………」「八五郎親分」 素晴らしい次高音を浴びせられて、八五郎は悠揚として足を止めました。
— お篠姉妹 『銭形平次捕物控』 青空文庫
手が変って居るから変だとは思ったが、あんな事を言われると来ないわけには行かない――」 勝気らしい次高音が、夜の空気に艶めかしく響きます。
— 野村胡堂 『踊る美人像』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の歌声は豊かな次高音の響きを持ち、オペラのヒロイン役に最適だった。
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合唱団で次高音のパートを担当することになり、高音域の練習を強化している。
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メゾソプラノ、つまり次高音の歌手が歌うアリアには、独特の哀愁が漂う。
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