蒟醤
きんま異読 キンマ
名詞
標準
betel (Piper betle)
文例 · 用例
セイロンではカバラゴヤと呼び、今もその膏を皮膚病に用い、また蒟醤葉に少し傅けて人に噛ませ毒殺す。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
――檳椰と蒟醤については、安南に美しい伝説がのこつてゐる。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
彼らに暴動を起こすまでの根性はなかったが、ヨーロッパ人女性が一人でバザールを通りがかろうものなら、たぶんドレスに蒟醤(*1)を噛んだ唾を吐きかけられることになっただろう。
— ジョージ・オーウェル George Orwell 『象を撃つ』 青空文庫
注(*1) インドや東南アジアで行われる嗜好品で、ビンロウジと石灰を蒟醤の葉で包んで噛む。
— ジョージ・オーウェル George Orwell 『象を撃つ』 青空文庫
「きんまもん」なる霊神は、「真物|君父」の義に過ぎない。
— 折口信夫 『熟語構成法から観察した語根論の断簡』 青空文庫
よく見るとそれは、なすときんまくわとでした。
— 槇本楠郎 『きんまくわ』 青空文庫
」 さう云つたのは、金色の顔をした、卵のやうなきんまくわでした。
— 槇本楠郎 『きんまくわ』 青空文庫
きんまくわは、畑中に蔓をのばして這ひまはり、それからなすの木に、いぢ悪くまきついてゐるのでした。
— 槇本楠郎 『きんまくわ』 青空文庫