瞞
瞞
名詞
標準
文例 · 用例
要するに真の詩は、「詩的の内容」が「詩的の形式」に映ったもので、この内容のない韻文は、実体なき欺瞞の幻影にすぎないのである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
自己僞瞞の世界が彼れの眼の前でがら/\と壞れた。
— 有島武郎 『實驗室』 青空文庫
私はHの欺瞞を憎む気は、少しも起らなかった。
— 太宰治 『東京八景』 青空文庫
完璧の瞞着の陣地も、今は破れかけた。
— 太宰治 『東京八景』 青空文庫
忍従か、脱走か、正々堂々の戦闘か、あるいはまた、いつわりの妥協か、欺瞞か、懐柔か、to be, or not to be, どっちがいいのか、僕には、わからん。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
叔父さんは、僕たちの疑惑の眼を避けたいばかりに、ポローニヤスと相談して、僕たちを瞞着する目的で、あんな不愉快千万の仕組みを案出したのだ。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
自分に新しい学問の必要を教えてくれたのは、あの少年の頃の医者の欺瞞だ。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
この薔薇は、私が、瞞されて買ったのである。
— 太宰治 『善蔵を思う』 青空文庫