闊
闊
名詞
標準
文例 · 用例
狹く暗く、トンネルのやうになつてる梯子段を登つて行くと、急に明るい廣闊とした望樓に出た。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
芭蕉の書体が雄健で闊達であるに反して、蕪村の文字は飄逸で寒そうにかじかんでいる。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
君は得意になつて大道を闊歩した。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
私自身が無名でさへなかつたならば、何とかしたでもあつたらうけれど、私が話をした知名の人達はどう迂つ闊りとしてゐたものか。
— 中原中也 『宮沢賢治全集』 青空文庫
私としては、従来のものを一新しようといふ新短歌作者等が、どうしていつそ寛闊な様式――新体詩様式に到らないのか寧ろ不思議である。
— 中原中也 『新短歌に就いて』 青空文庫
彼女の、コムパスは酔眼朦朧たるものであり、彼女の足は蹌々踉々として、天下の大道を横行闊歩したのだ。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
「その高きことは天の如し、汝なにを為し得んや、その深きことは陰府の如し、汝なにを知り得んや、その量は地よりも長く海よりも闊し」と。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
なんという迂闊な子だろう。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫