灼々
灼々
名詞
標準
文例 · 用例
忽地にして其の金光の一道は二道となり、三道となり、四道五道となり、奕々灼々として、火龍舞ひ、朱蛇驚き、萬斛の黄金の熾盛、烈々※々たる炎を揚ぐるが如くになると、紅玉熔け爛れんとする大日輪が滄波の間から輾り出す。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
是非なく夜に紛れて我家に帰れば、こはまた不思議や、死人の両手は自然に解けて体は地に堕ち、見る見る灼々たる光輝を発して無垢の黄金像となりけり。
— 幸田露伴 『印度の古話』 青空文庫
蛇は太い柱のごとく、両眼は灼々とかがやいている。
— 子不語 『中国怪奇小説集』 青空文庫
灼々たる野花を見ず。
— 北村透谷 『「伽羅枕」及び「新葉末集」』 青空文庫
描けないものとしてわきまえる常識とその常識の故に間崎のエロティシズムも、「痴人の愛」の芸術的陶酔として白光灼々とまでは燃焼しきらないものとなっていることもわかる。
— 宮本百合子 『文学と地方性』 青空文庫
小生の左様考える訳は、屍体は煤や灰で、ひどく汚れて居るが、之を綺麗に払拭って視ると、肌の色が、屍体と思われないほど、鮮紅色がかって紅光灼々として居ることだ。
— 羽志主水 『越後獅子』 青空文庫